「48商法」連日本Billboard都買佢怕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0901H_Z00C14A4000000/「日本の音楽ファンが好んで聞いている楽曲が何かを正確に反映した総合チャートを作りたかった」。こう語るのは、ビルボードの日本事業を担当する阪神コンテンツリンクの礒崎誠二次長だ。同社は阪神電気鉄道の子会社で、阪神タイガースの販促のほか、提携先のビルボードのブランドを冠したチャート作りやライブハウス運営を手掛けている。
オリコンが発表するCD販売チャートを眺めると、ほぼ上位を毎週アイドルが独占している。理由の一つが握手券の存在だ。ここ数年、アイドルが握手会の入場券をCDに同梱するのが常態化している。枚数が多いほどアイドルと語る時間が長くなるため、握手券目当てに何枚もCDを買うファンも少なくない。
中でも、女性アイドルグループAKB48が例年5~6月に開催する「総選挙」と呼ぶイベントでは握手券の代わりに投票券が同梱され、複数枚購入が過熱。お気に入りのアイドルの順位を押し上げようと「100枚単位は当たり前。中にはCDを1000枚買った強者もいる」(熱心なファンの一人)という。楽曲の人気度合いとCD売り上げの間の相関関係が崩れつつある。
こうして生まれたビルボードのチャートの一例をみてほしい。3月10~16日の週間ランキングで上位10曲をオリコンのチャートと比べると、1位は女性アイドルグループHKT48の「桜、みんなで食べた」は変わらない。ただ、11位以下だった楽曲がいくつかランクインしている。人気ロックバンドBUMP OF CHICKENの「ray」が2位に、女性シンガーソングライターRihwaの「春風」が6位だった。逆にオリコンでは8位だったAKB48「前しか向かねぇ」などが10位以下にダウンした。
rayはロックバンドが仮想アイドル「初音ミク」とデュエットした異色の楽曲で、最新CG(コンピューターグラフィックス)を駆使した幻想的なプロモーションビデオがネット上で大いに話題になっている。ツイッターの投稿数は1位で、HKT48の3倍以上もつぶやかれた。BUMP OF CHICKENと初音ミクのファンの双方で人気が出たことから、iTunesの販売も1位とよく売れた。Rihwaも似た傾向だ。7位の赤い公園や9位のwacciのように、ラジオの再生回数で“稼ぎ”それがツイッターでも話題になって消費者の耳によく届いた楽曲もある。
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